【2023/7/24〜28】FX週間レポート

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対象期間:2023/8/31まで

目次

今週の振り返り

今週は日米欧の政策会合などかなり注目の1週間でした!

・FOMCとECBでは予想通り0.25%利上げが決定
・日銀はYCC見直しを決定

特に金曜日の日銀の政策決定会合前後はYCC修正の報道のインパクトが大きく、ドル円は141円付近から138円付近まで、急落後再び141円台を回復するなど激しい相場になりました。

YCC修正に対し、市場がどう反応するのかが読みづらく、難しい相場だったと思います。

来週のFX戦略

りおな

YCC修正発表後に急激に円高になるも、今後しばらくYCC修正に関する発表はないだろうとの安心感から結局また円安になり、クロス円は全戻し。

来週は米ISM製造業景気指数や米雇用統計などアメリカ関係の指標が予定されているので、為替相場が落ち着くまで様子を見たいところです。

今週は振れ幅がかなり大きかったですが、金曜日に買い戻されているところをみると、まだまだクロス円は長期買いトレンドかと思います。

急激な変動が多いので、ロットを落として反対に動いたとしても、致命傷は免れないと全部飛ばしてしまうような相場なので注意が必要です。

経済指標・要人発言まとめ

アメリカ

7/24(月)

22:30頃
ダウ平均 始値 :35,230.79ドル(前日比:+3.1ドル)
ドル円:141.12円
ポンド円:181.02円

ダウ平均は前日比プラスでスタート

22:45頃
製造業/サービス業PMIの結果
結果は強弱入り混じる

製造業PMI(速報値)
結果:49.0
予想:46.1

サービス業PMI(速報値)
結果:52.4
予想:54.0

ドル円は141.03円付近で推移

7/25(火)

11:00頃
ニック氏(WSJ記者、Fedウォッチャー)のツイート
たとえインフレ率が2度目の追加利上げに疑問を抱かせるほど減速したとしても、「パウエルFRB議長が2度目の追加利上げを否定するだろう」という市場予想を裏付けるには、経済成長があまりにも強すぎる

22:30頃
ダウ平均 始値:35,421.49ドル(前日比:+10.25ドル)
ドル円:141.52円
ポンド円:181.47円
ダウ平均は前日比プラスでスタート

23:00頃
消費者信頼感指数 7月
結果:予想を上振れ
結果:117.0
予想:111.8
前回:109.7

直後の動き:ドル円は141.41円付近で推移

7/26(水)

22:30頃
ダウ平均 始値:35,345.99ドル(前日比:-92.08ドル)
ドル円:140.36円
ポンド円:181.33円

ダウ平均は前日比マイナスでスタート

23:00頃
新築住宅販売件数 6月 前月比
結果:-2.5%
予想:-5.0%
前回:+12.2%

直後の動き:ドル円は140.35円付近で推移

7/27(木)

27:00発表
FOMC政策金利(FFレート)
結果:5.25~5.50%
予想:5.25~5.50%
前回:5.00~5.25%

直後の動き:ドル円は140.50円から140.34円付近まで下落
⇨予想通りの結果となり反応は限定的。

3:10頃
連邦公開市場委員会(FOMC)声明
「最近の指標は、経済活動が引き続き緩やかなペースで拡大していることを示している」
「雇用の伸びはここ数カ月間堅調で、失業率は低いままだ」
「インフレ率は引き続き高止まりしている」
「米国の金融システムは健全で強固だ」
「家計や企業の信用状況の引き締まりが経済活動、雇用、インフレの重しになる可能性がある」
「これらの影響の程度は引き続き不透明だ。委員会は引き続き、インフレのリスクに大いに注視している」
「委員会は雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達成を目指す
「これらの目標を支援するため、委員会はフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジを5.25−5.50%に引き上げることを決定した」
「徐々にインフレ率を2%に戻すために適切とみられる追加的な金融政策の引き締めの程度を決めるに当たり、委員会は金融政策の度重なる引き締め、金融政策が経済活動とインフレ率に及ぼす影響の遅れ、および経済と金融の動向を考慮する」
「委員会は保有する米国債およびエージェンシーローン担保証券の削減を続ける」
「もしも委員会の目標の達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある」
「今回の金融政策決定は全会一致」
「インフレ率を2%に戻すことに強く取り組む」
「目標達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある」
「労働市場の状況、インフレ圧力、インフレ期待、金融と世界の動向を含む幅広い情報を考慮する」

3:40頃
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「住宅セクターは回復したが、2022年の水準を大幅に下回る」
「経済活動は緩やかなペースで拡大」
「将来の利上げについてはデータを重視したアプローチをとる」
「引き締めの完全な効果はまだ感じられない」
「FOMCはインフレ率2%の達成に強くコミット」
「一部のセクターでは引き締めの影響が見られる」
「長期的なインフレ期待は依然としてしっかりと安定している」
「高インフレは重大な困難をもたらす」
「インフレ率2%達成のプロセスには長い道のりがある」
「名目賃金の伸びは若干緩和の兆しがある」
「1会合おきに利上げするとの決定はない」
「データが正当化するなら9月の利上げはあり得る
「9月利上げの可能性も、利上げなしの可能性もある」
「FOMCは累積的な引き締めを行うが、遅れは考慮される」
「今後も会議ごとに決定を下していく」
「インフレ抑制はトレンドを下回る成長を意味する可能性が高い」
「6月の消費者物価指数の減速は歓迎だが、それは1カ月だけ」
「ヘッドラインのインフレがこれほど下がったことは良いこと」
「FOMCはコアインフレ率の低下を望んでいるが、依然として高水準にある」
「コアインフレは依然としてかなり高い」
「当面の間、金利を高水準に維持する必要」
「FOMCは今年中に利下げしないだろう」
「FOMCは賃金インフレをターゲットにしていない」
「幾人かのFOMCメンバーは来年の利下げを予想すると発言」
「FRBスタッフはもはやリセッションを予測していない」
「2025年頃まで2%のインフレ目標の達成はないだろう」

21:30
米経済指標の結果
GDP(速報値)、予想を大きく上振れ

GDP(前期比年率)
結果:+2.4%
予想:+1.8%
前回:+2.0%

耐久財受注(前月比)
結果:+4.7%
予想:+1.0%
前回:+1.8%

新規失業保険申請件数
結果:22.1万件
予想:23.5万件
前回:22.8万件

22:30頃

ダウ平均 始値:35,558.79ドル(前日比:+38.67ドル)

ダウ平均は前日比プラスでスタート

23:00頃
中古住宅販売保留の結果
結果は予想を上回る

23:00発表
中古住宅販売保留(前月比)
結果:+0.3%
予想:-0.5%
前回:-2.7%

直後の動き:ドル円は140.75円付近で推移

7/28(金)

21:30頃
PCE(前年比)
コアが予想を下回る

PCEデフレーター
結果:+3.0%
予想:+3.0%
前回:+3.8%

PCEコア・デフレーター
結果:+4.1%
予想:+4.2%
前回:+4.6%

直後の動き:ドル円は139.40円付近から上昇中

22:55頃
ダウ平均 始値:35,443.49ドル(前日比:+160.77ドル)
ダウ平均は前日比プラスでスタート

ヨーロッパ圏

7/24(月)

16:15発表
フランス製造業PMI(速報値)の結果
共に予想を下回る

製造業PMI(速報値)
結果:44.5
予想:46.0

サービス業PMI(速報値)
結果:47.4
予想:48.5

直後の動き:ユーロ円は157.22円付近まで下落

16:30発表
ドイツ製造業/サービス業PMIの結果
共に予想を下回る

製造業PMI(速報値)
結果:38.8
予想:41.0

サービス業PMI(速報値)
結果:52.0
予想:53.1

ユーロ円は156.77円付近まで下落

17:00頃
欧製造業/サービス業PMIの結果です
共に予想を下回る

製造業PMI(速報値)
結果:42.7
予想:43.5

サービス業PMI(速報値)
結果:51.1
予想:51.6

ユーロ円は156.75円付近で推移

17:30発表
英製造業/サービス業PMIの結果です
共に予想を下回る

17:30発表
製造業PMI(速報値)
結果:45.0
予想:46.0

サービス業PMI(速報値)
結果:51.5
予想:53.0

ポンド円は181.33円付近まで下落

7/25(火)

17:00発表
IFO企業景況感指数(7月)の結果
結果は予想を下回る

結果:87.3
予想:88.0
前回:88.5

ユーロ円は156.22円付近まで下落

17:00頃
ECB・ユーロ圏銀行融資調査
「ユーロ圏の企業融資需要、記録的な落ち込み」
「銀行は家計の住宅ローン信用基準をさらに厳格化したが、前四半期ほどではなかった」
「不良債権への懸念高まり、銀行は融資条件を厳格化した」

7/27(木)

21:15発表
ECB政策金利
結果は予想通り0.25%利上げ

結果:4.25% (+0.25%)
予想:4.25% (+0.25%)
前回:4.00%

ユーロ円は156.06円から下落

欧州中央銀行(ECB)声明
「基調的なインフレ率は全体として高水準」
「金利はインフレ率を2%の中期目標に適時に戻すために必要な限り、十分に制限的な水準に設定されることになる」
「データ依存のアプローチを継続」

21:30頃
ラガルドECB総裁
「短期的な経済見通しは悪化した」
「労働市場は依然として堅調」
「経済成長とインフレの見通しは極めて不確実」
「基調的なインフレは引き続き全体として高い」
「いくつかの長期インフレ指標は上昇しており、注意深く監視する必要がある」
「サービス業の勢いは減速し、製造業も弱い外需によって抑制されている」
「ECBの決定は全会一致だった」
「声明の文言の変更は無作為でも無関係でもない」
「9月以降の決定について、政策委員会はオープンな姿勢」
「9月に何をするか、確定的でない」
「バランスシート縮小について議論しなかった」
「9月に利下げはしない、あり得るのは利上げか休止」

7/28(金)

10:30発表
独消費者物価指数の結果
結果は予想通り

CPI(前月比)
結果:+0.3%
予想:+0.3%
前回:+0.3%

CPI(前年比)
結果:+6.2%
予想:+6.2%
前回:+6.4%

直後の動き:ユーロ円は153.38円付近で推移

21:40頃
ナーゲル独連銀総裁
「必要な限り、十分に高い金利を維持する必要がある」

オーストラリア

7/24(月)

7:45発表
NZ貿易収支(6月)の結果
結果:+0.09億NZドル
前回:+0.46億NZドル

直後の動き:NZドル円は87.42円付近で推移

7/26(水)

10:30発表

豪消費者物価指数の結果
結果は予想を下振れ

豪消費者物価指数(前期比)
結果:+0.8%
予想:+1.0%
前回:+1.4%

豪消費者物価指数(前年比)
結果:+6.0%
予想:+6.2%
前回:+7.0%

直後の動き:豪ドル円は95.60円から94.88円まで下落

7/28(金)

10:30発表
豪小売売上高の結果
結果は予想を下回る

小売売上高(前月比)
結果:-0.8%
予想:±0.0%
前回:+0.7%

豪ドル円は93.37円付近で推移

日本

7/24(月)

9:00頃
日経平均 始値:32,648.14円 (前日比:+343.89円)
日経平均は前日比プラスでスタート

7/25(火)

9:00頃
日経平均 始値:32,705.39円 (前日比:+4.45円)
日経平均は前日比プラスでスタート

7/26(水)

9:00頃
企業向けサービス価格指数、前年比1.2%上昇(事前予想:1.5%上昇)で予想下振れ
日経平均 始値:32,704.96円 (前日比:+22.45円)
日経平均は前日比プラスでスタート

7/27(木)

9:00頃
日経平均 始値:32,523.69円 (前日比:-144.65円)
日経平均は前日比マイナスでスタート

7/28(金)

深夜2:00頃
★YCC修正案を議論するとの報道が出る
→ドル円は141円付近から一時139.41円まで急落

9:00頃
日本国債先物が大幅安となり長期金利が一時0.505%に上昇
今年の3月以来で日銀YCCの上限を上回る

8:30発表
東京都区部消費者物価指数(前年比)の結果

東京消費者物価指数
結果:3.2%
予想:2.9%
前回:3.2%

東京消費者物価指数(生鮮除く)
結果:3.0%
予想:2.9%
前回:3.2%

東京消費者物価指数(生鮮・エネルギー除く)
結果:4.0%
予想:3.7%
前回:3.8%

9:00頃
日経平均 始値:32,444.42円 (前日比:-446.74円)
日経平均は前日比大幅安でスタート

11:30頃
鈴木財務相
「日銀決定会合について、政府としてのコメントを控える」
「政府と緊密に連携して適切な金融政策を期待」
「FOMCなど、各国の金融政策への影響を一概に申し上げるのは困難」

11:50頃
鈴木財務相
「ビックモーターに本日ヒアリングを実施」
「問題が認められれば法令に基づき厳正に対応」
「一過性のものではない構造的な賃上げが重要(東京CPIの結果を受けて)」
「サラリーマンを狙い撃ちにした増税を考えていないと理解」

12:30頃
日銀金融政策決定会合、政策金利の結果です
結果は予想通り据え置き

BOJ政策金利
結果:-0.10%
予想:-0.10%

12:45頃

日銀声明
「必要なら躊躇なく追加緩和」
「長短金利操作の修正を決定」
「10年物国債利回りの操作を柔軟化」

15:10頃
日銀金融正政策決定会合、イールドカーブ・コントロール(YCC)運用の柔軟化を発表

10年金利
従来:「0%程度・変動幅0.5%上限」
        ↓
今回修正:「変動幅±0.5%程度を目途」

直後の動き:ドル円は日銀金融政策決定会合を受けて乱高下。YCC長期金利の上限を0.5%を「めど」としたうえで、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることを容認したことを受けて一時138.08円まで下落。

15:40頃

植田日銀総裁
「YCCの運用柔軟化、賛成多数で決定した」
「粘り強く金融緩和を継続する必要がある」
「経済・物価をめぐる不確実性は極めて高い」
「0.5%の変動幅をめどとしYCCを従来より柔軟に」
「市場の状況によっては長期金利は上下0.5%超えも」
「必要があれば躊躇なく追加的な緩和措置を講じる」
「0.5%超えの水準や変化のスピードに応じて機動的に対応」
「0.5 ~ 1.0%では機動的に過度な金利上昇圧力を抑制」
「日本経済の現状、緩やかに回復していると判断」
「経済・物価の上下のリスクに機動的に対応」
「23年度物価見通しかなり大幅に修正した、4月見通しは過小評価だった」
「基調的な物価2%へ距離があるとの判断は変えていない」
「将来のリスク対応としてYCC柔軟化」
「物価上振れが顕在化してからの対応は後手に回り混乱する」
「経済物価の上振れを反映した長期金利上昇を容認」
「YCCの効果と副作用のバランスを修正する措置」
「YCC修正は政策正常化に踏み出す動きではない」
「短期金利引き上げにはまだ大分距離がある」
「国債買い入れ減るかわからない」
「為替をターゲットにしていない」
「為替市場もも含め金融市場のボラティリティを抑える」

18:00頃
鈴木財務相
「YCC運用見直し、具体的政策は日銀に委ねられるべきものである」
「日銀には引き続き政府と連携し、物価安定目標の持続的・安定的な実現に期待」
「YCC運用見直しの為替市場への影響についてのコメントは控えたい」
「為替市場は基本的にはファンダメンタルズに沿って動く」

りおな

週間レポートは以上です!最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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りおな社長
FX TRADER/CEO
1994年生まれ、札幌市出身。
大学4年からFXを独学で学び、
新卒で経済産業省に入省。
在籍中もトレードで資産形成を行う。

2019年、FXトレーダーに転職。
Youtube「りおなちゃんねる」は、
現在チャンネル登録者数5万人以上

投資を通じて、
人生をより豊かにする
ことをモットーに活動中!

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