7.順張りと逆張り

FXには「順張り」「逆張り」の2つの取引方法があります。

順張り・逆張りは相対する取引方法ですが、どちらかが優れているということはありません。

上手にどちらも使いこなすことで、利益を出す確率を上げることができます。

順張り

順張りとは?
価格が上昇トレンドのときに「買い」下落トレンドでは「売り」をする取引方法です。

現在のトレンドが引き続き同じ方向に進む想定で、流れに乗る形での取引方法です。

順張りは、相場のトレンド(方向性)と同じポジションを持つため、どちらか一方向に相場が動く「トレンド相場」で有効です。特に息の長いトレンドが発生すると、利益を大きく伸ばせる可能性があります。

りおな

順張りはトレンドの見極めが重要!

上昇トレンドに入ったと考え「買い」をしたものの、すでに下落トレンドに入っていた場合には大きな損失を被る可能性があるからです。

順張りのエントリーのタイミングは2つあります。

  • 上昇トレンドの中で下がったとき(押し目買い)
  • 下降トレンドの中で上がったとき(戻り売り)

順張りの注意点

トレンド終盤のエントリーに注意

押し目でロング、戻り売りでショートなど、トレンド継続と判断してエントリーした結果、反発して損切りに...なんてことはあるあるです。

「だまし」に注意

だましとは?
今後の相場の動きの予測を裏切り、逆方向に向かってしまうことです。特にレンジブレイクやトレンド転換を狙ったエントリーポイントでダマシが発生すると、短時間で大きな損失を出すことにもつながります。


ダマシを完全に回避するのは不可能ですが、あらかじめ発生することを想定し、対策を立てて置くのも必要です。

損切り・利確を決めておく

あらかじめ損切りラインを決めておかないと「きっと戻るはず」と根拠ではなく、感情で相場を判断してしまう恐れがあります。必ずエントリー前に損切りラインを決めておきましょう。

逆張り

逆張りとは?
価格が上昇トレンドのときに「売り」下落トレンドでは「買い」をする取引方法です。

トレンドに逆らって売買するため、順張りに比べると難易度の高い取引方法といわれています。

りおな

逆張りは「レンジ相場」に有効

レンジの下限で「買い」、上限で「売り」をしていけば、理論上は効率的に利益確定していけます。

ただし、価格が下落しているからと逆張りで「買い」をしたものの、その後さらに下降トレンドに拍車がかかり急落してしまうと、損失が大きくなってしまうリスクがあるため、トレンド発生を見極める力が大切です。

逆張りのエントリーのタイミングには大きく分けて3つあります。

  • レンジ相場の安値のとき・高値のとき
  • 短期的な急変動が起こったとき
  • 買われすぎ・売られすぎなとき

逆張りの注意点

感覚で取引しない

「なんとなく上がってきた(下がってきた)から」など、感覚で逆張りはやめましょう。なぜここで逆張りをするのか、しっかり根拠を持った上でエントリーしないと、勝因・敗因がわからず、振り返りもできません。

損切り・利確を決めておく

順張りと同様に「損切りラインを決めておく」ことが大切です。特に逆張りの場合はトレンドと逆行した売買を行うため、「損失額が大きくなるリスク」を常に頭に入れておく必要があります。

予想損失以上に予想利益が大きくなければ意味がないので、損切り・利確ラインを決めることはとても重要です。

まとめ

順張り・逆張りは相対する取引方法のため、メリットやデメリット、エントリーのタイミングなどが大きく異なります。

2つの取引方法をどちらも使いこなすことで取引の幅を広げられますが、初心者の方はトレンドの波に乗る、順張りから始めてみてください!

りおな

慣れたら逆張りもやってみましょう!

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